目標達成のための意志力の科学part2 「3つの力」
今回は意志力の科学について2回目の記事となります
1回目は上記を参照にして下さい
意志力には3つの力がある
目標などを達成する為に、必要不可欠である意志力には大まかに分けて3つの力があります
- やる力
- やらない力
- 望む力
の3つとなります
多くの方 にとって、意志力がためされる典型的なケースは誘惑に対峙する場面だと思います
お菓子やゲーム、SNSなど誘惑は様々あります
そんな場面で必要になるのがやらない力です
しかし、「ノー」と言うだけが意志力ではありません
明日やろうと思いながら先延ばしにしていることも、意志の力が強ければ今日のやることリストに加えることができます
そんな時に必要になるのがやる力です
面倒だなと思いながらも、自分のやるべきことをやる力のことです
この二つの力は自己コントロールの二つの面を表していますが、
ノーと言うべきところでノーと言い
もう一つ重要な力があります
それが望む力です
誘惑に流されそうになったり、物事を先延ばしにしたくなったりしたら、自制心を発揮するために自分にとって大事なモチベーションを思い出すのです
この時に必要になる力が望む力です
人類の脳の進化
まず、3つの力はそれぞれ脳のどの部分に備わっているのかをみていきましょう
・やる力
前頭前皮質の上部左側;退屈な仕事や難しい仕事、ストレスの多い仕事でも、着手
してやり続けることが出来る
・やらない力
前頭前皮質の上部右側;運転中に携帯のメールをみたくなっても我慢するなど、衝
動や欲求を感じてもすぐに流されないようにします
・望む力
前頭前皮質の中央下部;目標や欲求を記録する場所です
ここの細胞が反応すればするほど誘惑をはねのけるモチベ
ーションが上がり、脳の残領域が「食べちゃえ、飲んじゃ
え、買っちゃえ」と叫んだとしても、あなたが本当に望む
ことを忘れない
脳の進化は以下の順で起こったと言われています
- 自分だけで生きていける(太古の時代/狩猟生活)
- 共同体で生きるため、仲間と協力する(太古の時代)
- 目先の利益より、長期的な利益を求める(現代)
- 自己実現など、より高度な利益を求める(現代)
人類の進化につれ脳も大きくなりましたが、原始的な脳から新しい脳へと中身が一変したわけではなく、衝動と本能のシステムが存在するところへ、自己コントロールのシステムが付け加えられました
原始的な本能は進化の歴史に取り残された遺物と思えそうですが、原始的な自己を完全に無くすべきだと考えるのではなく、
私たちは欲望を失えば憂鬱になり、恐怖を感じなければ身を守ることができません
意志力を鍛えるためには、原始的な本能に抗うのではなく、むしろ利用できるようになる必要があります
意志力トレーニング
では、意志力を鍛えるためにはどういった事をやっていけば良いのでしょうか?
トレーニング1
「もう一人の自分に名前をつける」
例えば、受験生で勉強をしなければいけない、でもゲームをしたいしyoutubeを見たい
このどちらも自分であり、私たちは2つの自己の間を行き来しています
こういった場合にどうやったら目標を達成するための行動を取れる様になるのでしょうか?
こういった場合の対処方法は対立する2つの自己を意識することが大切です
その方法としてあだ名をつけるという事を行うと効果的なのです
ex)ついついダラけてしまう自分→時間泥棒レイジー
食べすぎてしまう自分→ダイエットモンスター
など
こうする事で誘惑に負けそうになった時、賢い自分を呼び覚ますのに役立ちます
「おっ、キタキタ‼️レイジーか、こいつを倒す事で経験値と知力と意志力のパラメーターがアップするぞ」って感じです
トレーニング2
「選択を振り返って分析する」
たとえば、社会人の方が健康の為にジムに通うことを決めたとします
しかし、数回行った後はなんか忙しくて行けない日々が続いてしまった
といった場合
なぜ、行けなかったのかを分析する事が必要です
具体的には、
仕事の後、帰宅した。ジムにいくのが面倒になった
→会社からジムに直行できるよう、準備をしてから朝出勤する
終業間際に長電話につかまった
→うまく切るか、終業間際は電話に出ないようにする
こういった具合にできなかった理由を分析して、対策を立てる事が有効です
トレーニング3
「瞑想を行う」
脳を鍛えて自己コントロールを強化する方法の1つが瞑想です
瞑想を行うと、注意力、集中力、ストレス管理、衝動の抑制、自己認識といった自己コントロールの様々なスキルが向上します
定期的に行えば、脳は優れた意志力のマシーンのように発達し、自己認識に役立つ脳の領域の灰白質が増加します
ある研究では3時間の瞑想の練習で注意力と自制心が向上
11時間後には脳に変化が表れ、「集中力が持続する」「気が散るものを無視する」「衝動を抑制する」ための神経間の連絡が増加
また、8週間(1日27分間)毎日瞑想の練習を続けたところ、自己認識の度合いが向上し、自己認識を司る脳の灰白質が増加
まとめ
意志力には三種類の力がある
これらは私たちがより良い自分になる為に役立つ
今回はここまでとさせていただきます
ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございます
それでは